竹の根

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あんぽ柿

あんぽ柿とは、福島県北部の伊達市、伊達郡から宮城県南部の丸森町の地域を中心に生産されている特産品で、干し柿の一種です。

福島県伊達市梁川町(やながわまち)五十沢(いさざわ)(旧福島県伊達郡五十沢村)で、大正末期に開発した硫黄燻蒸干し柿です。渋柿の皮をむき、硫黄で燻蒸してから干します。単純に干しただけの干し柿は、色が黒ずみ、堅くなるのが一般的ですが、あんぽ柿は硫黄燻蒸によって、鮮やかなオレンジ色のまま、水分たっぷりでゼリーのような柔らかいジューシーな食感が特色です。

あんぽ柿は五十沢の先人の知恵と努力の結晶であり、地域住民の皆があんぽ柿に誇りを持っています。伊達市立五十沢小学校でも、毎年11月上旬に全校児童があんぽ柿づくりをする「あんぽ祭り」を開催しています。


柿ばせの干し柿

拙宅の 柿ばせの風景。
(一般に「はせ」と言えば魚介類の干物をつくる干し場を意味しますが、あんぽ柿を作る干し場を「柿ばせ」呼びます)


あんぽ柿の歴史 あんぽ柿作り